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しばらくブログ止まってました。久々に描くと絵のサイズが調節できなくてでかいです。すんません。もう忘れそうだし、結構忘れてしまいたいことなんですが、二度と同じ轍を踏まぬよう、自分への戒めのためにも記録しておきます。
ブックフェア初日。ブースをあちこち回って、自分が海外の出版社の知識がほとんどないことを痛感し、自分が好きな感じの絵本がある出版社にアポ取りに行くことにしました。大きなブースでは入り口に受付嬢のような女性がいて、その人を通して編集者や関係者にコンタクトを取るようでした。
ボローニャ訪問の先輩に「自分はイラストレーターだ。編集者はいますか?」→"I am an illustrator. Do you have editors?"と聞けばいいと教えてもらっていたので、それを呪文のように唱えて、夢の国のようなかわいらしいブースの出版社のアポを取ることができました。
実際はさくっと話が通るわけではなく、「今日は編集者いないのよ。」「いつ来るんですか?」「明日の午後かしら。明日また来て」翌日「編集者はいますか?」「(あなたね!みたいな感じで)今日の3時ならアポが取れるわ」「ありがとう!」というやりとりを繰り返して、なんとか取ったアポだったのです。
受付のお姉さんはほんとにきれいで優しくて、私がたどたどしいながらもアポが取れるまで食らいついて離れなかったので、無理くりにでもアポを取ってくれたようでした。アポの時間まで他のブースを回って、「編集者いるか?アポ取れるか?」と聞いてまわったり、行列に並んで絵をみてもらったりして過ごしました。
いよいよ時間になって、その夢の国ような出版社のブースへ。お姉さんはにっこり笑って、夢の国の中に案内してくれました。そこには私と同様に絵のファイルを持ったイラストレーターが売り込み中。眼鏡をかけた編集者の女性は「あ、時間なのね。」という感じで、話をまとめにかかり始めました。
少し待って、いよいよ私の番になりました。日本から来たと挨拶すると「私の甥が日本に住んでいるのよ!」と好感触。自作の絵本を見せ、説明も出来るだけしました。編集者は最初のにこやかな感じから、だんだん熱のない表情に。。。絵本を最後まで見て「他にないの?」と聞かれたので、「原画があります。」とファイルを出そうとしたら「同じ絵が入ってるの?」「ほとんど同じで、違う絵もあります。」「じゃあそれはいいわ」と一蹴。
え。。。と思っていると「私たちはすぐに出版できるものを探しているの。このあなたの本はすぐに出版できるものなの?」と問われました。私の作った絵本らしきものは、前回の個展の絵を強引に一冊の「絵本」の形に収めたもので、「絵本」というにはストーリーがなく、すぐに出版できるものかというと、そうとは言いがたいものです。
返す言葉もなかったです。ファイルを見るのを拒否したのも、ストーリーのないただの絵を見る必要はないと判断したからのようです。面会時間終了まではまだ数分あったけれど編集者は「もう時間がないのよ」と腕時計を見てにっこり笑って一言。「これは差し上げます」と言って「絵本」を渡すので精一杯でした。
重たいA2ファイルを肩にかけて夢の国から退場。いつも以上に重く感じました。私を見送る受付のお姉さんは相変わらず優しく編集者と対照的で、編集者の女性はまさに「プラダを着た悪魔」のように思えました。。すみません。。
28歳の時、出版社に持ち込み行ったんだけど、まさに前川さんの日記のような感じだったよ!仕事辞めて、実家(岐阜)に帰ってた時だったから、電話でアポ取るとき「岐阜から行きます!」っていう気迫で3社くらいアポが取れたの。でも1社目で散々…。他の2社行くのがすっごい辛くって。わざわざ岐阜から行ったから、キャンセルするのももったいなくて、行くには行ったんだけど、同じく散々(汗)。しかも自分と同じ年(もしくは下くらい?)の担当の女性に散々言われてへこんだよ〜。でもその後でやなせたかしが絵本の打ち合わせの時、未だに20代の担当の女の子に散々言われるって言うの読んで持ちこたえたよ!
持ち込みでダメだと、やっぱり何かで賞とらなきゃだな〜って公募に出したり、でも公募がダメだとまた1年待たなきゃだったりで、やっぱい持ち込みがいいのかなあ〜って考えたり。今も悩みつつ、できることをやってるよ。
絵本はさ、何歳からでも描けるから!しかも、年取って経験積んだ方がいいの描けるから!←って思って、日々頑張ってるよ〜! またブログ見させてね。 長くなってごめんね。
はるばる来たゼーなところ、撃沈だったのが辛かったよー。そして、なんとなく向こうの言ってることがわかっても、それに対して的確な言葉を返せないし、込み入った話を向こうが始めるとてんでわからん。。というのも歯がゆかったよ。。。。
「しまむらを着た悪魔」もいるんかなー。いるかー。
ボローニャのコンペはきっと、絵だけでいいんだと思うよ。審査員5人くらいがそれぞれ好きな感じの絵を選ぶのだろうし。入選者の絵を見ててもそこまでお話うんぬんではなさそうな。ただ、出版社に持っていくのは、ラフ(ストーリーブック)があって当然のようやったよ。自分の前後に並んでる人たちが持っているものを見て、わかったよ。ほんとに、ちゃんと色つけしたら出版できるレベルのものを持って行ってはった。出版社の人にあれこれ言われても、聞き取れないことばかりで、わからないことが多かったけど、周りの人のラフを見ると何が求められてるのかが一目瞭然やった。まったく足元にも及ばなかったよ。。。絵のレベルも、ちゃんと構成されたラフも、文字の入る位置の空きスペースの計算も、何もかも。。。それがわかって良かったけど。。
あゆみさんの持ち込み経験談も参考になった!ありがとう。いろいろ厳しいね。でも頑張ろう〜
私も長くなってごめん〜