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新年明けまして、もう6日も過ぎ、明日は七草がゆなんてどういうことでしょうか?寄る年波は流れが速過ぎて、溺れてしまいそうです。
私の実家は寺社仏閣の多い京都にあります。「学問」「恋愛」「商売繁盛」などはるか昔からニーズに応じたさまざまな御利益の神社が揃い踏み。
その御利益にあずからないのはもったいないことです。今回は友人に聞いた「縁切り」に御利益があるという安井金比羅宮にお参りしてみました。
四条河原町から祇園方面に向かって進み、八坂神社の手前で曲がるグッと奥まったところにあるので、人も少ないかと思いきや、、、、そこには20メートルくらいあったでしょうか、長蛇の列が。。。
その行列の先には「石碑」があります。ドーナツの下半分が埋まったような半円状の岩です。その穴を表からくぐることで悪縁を絶ちきり、裏からくぐって戻ることで良縁を結ぶと言われています。
さらにその往来後に願いを書いたお札を岩に貼ることで御利益にあずかれるとのことです。
岩はココナッツがまぶされたドーナツのように、積年のお札で白く覆われています。
良縁を望むあまり文面に熱がおび、見てるこちらが恥ずかしくなるようなお札がたくさん貼られていますが、それ以外にも、「○○さんとの悪縁を切りたい」というビビッドな願いの書かれたお札も多数貼られているので、人間の(邪)念を強く受け取るパワースポットでもあります。
岩の穴は大人が両手のひらを組んで輪っかを作ったくらいの大きさでしょうか。太めの方だと往来は厳しいと思われます。そのためか、この穴をくぐるための行列はなかなか進みません。
順番が近づくにつれ、みんながどのようにして穴に挑んでいくのかが見えてきます。穴の狭さで思うように前進出来ず、公衆の面前にお尻を向け、長時間かけて穴と格闘している人も。。これには行列から少し厳しい視線が送られるようで、これが自分だったらと思うと気が気ではありません。
行列に並び始めて一時間。やっと私の番になりました。
岩の前に立ちまず一礼。四つん這いになって地面に手をつき穴に向かいます。人々の摩擦によって磨かれた岩はつるつるとよく滑ります。つかむところが無く、手を出来るだけ伸ばして岩の裏の出口のへりをつかんでなんとか体を滑らすように裏側に到着しました。立ち上がってまた一礼。行列の待つ岩の表まで、また穴をくぐり戻って来て一礼。すぐに次の人がくぐり始めるので脇にそれてから願いの書いたお札を岩に貼り付けました。
せっかくなので祈りながら穴を行き来するべきですが、行列から疎まれないように素早く済まそうという思いばかりが頭を占めていました。もっと神聖な気持ちで臨めば良かったなーと後で思いました。
あと、穴をくぐるつもりであれば、晴れ着や着物、汚れてはいけない服はもちろん、スカートやヒールは避けた方が良いです。自分のためにも、自分の後の人のためにも。。。
ちなみに私の願いは特定の人との悪縁を切りたいというものではありませんので、引かないでください。wikipediaによると、「縁切り」と言っても人間関係にとどまらず、悪習慣や悪癖、病気や事故、犯罪など「♪悪そなやつはだいたい縁切り」できるそうです。